デングウイルスを運ぶ蚊の見分け方、デング熱の予防・対処法

日本テレビ「PON!」で紹介していた情報です。

『日本でデングウイルスを運ぶ蚊は1種類だけ!』

国内の感染者が相次いでいる“デング熱”
感染元は、東京の代々木公園と見られているが現在も調査は続いています。

日本に生息している蚊は、約100種類いると言われていますが
その中で人を刺す蚊は約30種類、全ての蚊が人を刺すわけではない。

この30種類の蚊の中でデングウイルスを運ぶ蚊は1種類だけしかいない。
正式名『ヒトスジシマカ』 通称『やぶ蚊』
その特徴は・・
【ヒトスジシマカの特徴】
ヒトスジシマカ
・白黒のしま模様
・通称で「やぶ蚊」と呼ばれている
・生息地は、青森県より南のほぼ日本全域
・日中、野外で活動する
(夜、寝てる時に刺しにくる蚊は、別の種類)
・行動範囲は、50~100mの円内と言われている
・一生に刺す回数は5回程度
(代々木公園にはウイルスを持った蚊が複数いた可能性が高い)


【疑問1】なぜ、日本でデング熱に感染したのか?
デング熱は、デングウイルスを蚊が人から人に運んで感染する
人から人へは感染しないし、蚊から蚊へも感染しない
今回、日本で起きているデング熱感染のルートは
海外で蚊に刺されデング熱に感染した人が⇒代々木公園周辺で蚊に刺され
感染した人を刺した蚊が⇒別の人も刺してウイルスが伝染したと考えられる

【疑問2】なぜ、人の血を吸う蚊からウイルスが感染するのか?
蚊は、人を刺す時に、唾液を人の体に注入している
この唾液には、血液を固まらないようにする成分が含まれていて
その効果で蚊はゆっくり血を吸うことが出来ている、痒みの原因も唾液。
デングウイルスは、この唾液に含まれており、人の体内に注入される

【疑問3】デング熱に感染したらどうなるの?
・感染してもすぐには症状は出ない(潜伏期間4~7日間)
・代表的な症状は、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛
・腕などに赤い発疹がでる
・一度下がった熱が再び上がることもある
・発症する人は感染者の約半数と言われている

【疑問4】デング熱の治療法は?
・デング熱そのものに効く薬は、まだ開発されていない
・熱を下げる、痛みを和らげる等の対症療法しか対処法がない
・1週間程度で回復することが多い
・2回感染すると、重症化する可能性がある

【デング熱の重症化】
・鼻血や吐血が起こり、意識が錯乱、昏睡状態になることも
・2回目に感染した場合は重症化の危険性がある
・デングウイルスには4つの型がある
・最初感染した型とは違う型に感染してしまうと重症化する
・日本で2回感染することはまず無いので、重症になる可能性は低い


【デング熱の予防法】
デング熱を治す薬は無く、ワクチンも無いので予防接種も出来ない
唯一の予防法は、“蚊に刺されないこと”

蚊に関する情報は、コチラをご覧ください
蚊に刺されやすい人はこんな人!&刺された時の対処法

上の記事の情報にもあるように、一番良い対策は殺虫剤ですが
その他の対策として
・長袖・長ズボンを着て、肌の露出を少なくする
・蚊は、黒い暗めの色に寄っていくので、明るい色の服を着る
・蚊が多そうな場所に行く時は、虫除けスプレーを持っていく

などの対策もあります。

デングウイルスを運ぶヒトスジシマカは
・5~10月下旬に活動
・寿命30~40日
・ウイルスは次世代には受け継がれない
という特徴があるので、涼しくなってきたと言っても安心できません。
もうしばらくは、蚊に刺されないように注意が必要です。

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